基本情報技術者

基本情報技術者の主な仕事内容

基本情報技術者は情報技術全般に関しての知識を備えるための資格です。キーボード
IT系の資格を全般的に実施している独立行政法人情報処理推進機構（IPA）が主催している資格のうちの一つであり、専門的なIT人材を育成するための入門的な資格として位置づけられています。

IPAの実施する試験は大きく二種類あり、業務でIT関連機器を扱う担当者としての資格と、IT関連の専門的な業務を行うための資格に分類できます。

このうち基本情報技術者はIT関連の技術そのものを仕事にするための人材育成のための資格であり、他の数多くの専門技術を学ぶ前の基本を全般的に学習することができます。

いわばこれからIT業界に入ろうとする人にとって最初に受けるべき試験であり、これがあるかどうかだけでも業界内の仕事の幅がかなり違ってきます。

基本情報技術者の資格は特に受験資格はなく誰でも申し込みをすることができます。
試験は春期と秋期の年2回の開催となっており、どちらでも好きな方で受検が可能です。

対象はITエンジニアを目指す人全般で、情報処理系の専門学校や理系の大学に在籍する人の多くが在学中から受検をします。

資格試験の主な内容となっているのはITソリューションを構築するための手順やシステム設計・開発の基本的な方法、信頼性を高めるためのチェック方法といったものです。

上位試験として「応用情報技術者試験」というものがあり、その先には「ITストラテジスト試験」や「システムアーキテクチャ試験」といったような専門分野ごとに分かれた試験があります。

ですので基本情報技術者試験で出題されるのは特定の分野の細かい専門知識ではなく、あくまでも実際のIT構築業務における一般的な流れということになります。

試験は午前試験と午後試験の二部立てとなっていてそれぞれの試験で定められた点数以上を取得することにより合格となります。

基本情報技術者は非常に人気の高い資格である、年間の受験者数は全国で10万人を超えます。

言い換えればそれだけメジャーな試験ということになるので、IT業界で仕事をしていく上では実質的に必須条件であるということです。

無資格で引き受けていた仕事もこの資格を取得することで一気に待遇がよくなったり、採用で有利になったりするので学生時代や就職活動中にはぜひとっておきたいところです。

技能的な面はもちろんのこと、この資格ではシステムをマネジメントしていくための基礎も学ぶことができるのでPGからSE、さらにPMを目指すならその基礎固めになります。