情報処理安全確保支援士

サイバーセキュリティの専門家を育成する資格試験

「情報処理安全確保支援士(SC)」は、別名「登録セキスペ」試験とも言われている、安全な情報システムを設計・開発・運用していくための情報セキュリティに関する仕事です。

「情報処理安全確保支援士」は以前までは「情報セキュリティスペシャリスト試験」という名称で行われていたものですが、この二つの資格は基本的には大きな違いはなく、いずれも同等の技能を備える事ができるものとされています。

資格設置の趣旨は年々増加傾向にあるサイバー攻撃に備えるため、セキュリティの専門家として知識や技能を備えるということにあります。

企業や団体・組織に勤務をし、そこで使用されているシステムやネットワークを監視し、脆弱性がないかどうか常に監視をしていくということが主な業務です。

また現行のシステムに重大な設置上の問題がある場合には速やかにその問題点を指摘するとともに、どういった改善方法があるかということを提案していきます。

高度IT人材として顧客のニーズに応えていく

光キーボード「情報処理安全確保支援士」は、高度IT人材として同様にIPA(情報処理推進機構)の実施する試験の中でも特別な位置づけとなっています。

組織やインフラとして使用されているネットワークは、短時間であっても外部からの侵入や障害発生があることで甚大な被害が発生してしまう事があるからです。

そのため万が一の事故や事件が起こったときにすばやくその状況を把握し、被害を最小限に抑えるための努力をしていかないといけません。

継続てきな品質管理をしていくということこそが「情報処理安全確保支援士」の最大の努めとなりますので、民間企業だけでなく政府関連機関などからも高い人材需要があります。

資格試験は毎年春期(4月第3日曜日)と秋期(10月第3日曜日)の年二回で実施されており、年間を通して約6万人の受験者がいます。

しかし合格者はわずかに平均で14.9%にとどまっており、合格をするためにはかなり本腰を入れた学習が必要になってきます。

資格試験は春期・秋期ともに午前ⅠおよびⅡと、午後ⅠおよびⅡという4段階の試験です。
試験の出題範囲としては、情報セキュリティ技術の専門家としての基本的知識の他、実際の情報セキュリティの現場において物理的・管理的にどのような対策をとっていくべきかといったことが出されます。

その他にもそのネットワークやシステムを保護していくために周知徹底させるためのセキュリティポリシー策定をし、そのための要件を定義するといったことも実務に沿って問われるでしょう。

ネットワーク構築を行う企業や組織だけでなく、工場など工程管理や品質管理が必要な現場においても情報処理安全確保支援士は広く求められています。