社会保険労務士

労働と社会保険に関する業務を行う仕事

社会保険労務士は通称「社労士」と言われることもある、仕事をする人全般を対象とした、労働環境の整備や各種保険加入に関する仕事です。履歴書
企業運営をするときの三大要素は、ヒト・モノ・カネと言われていますが、このうちもっとも重要度が高い「ヒト」についての業務を行うための仕事と言い換えることもできます。

具体的には社労士は人材を雇用したときに必要になる社会保障法令に基づく書類を作成したり、労働に関する法規や判例について経営者および従業員からの相談を受付ます。
社労士は「社会保険労務士事務所」として営業をしていることもありますが、社会保険労務士法人となっている組織に就職したり、企業コンサルタントや会計事務所への勤務をするときの業務の一環として資格を利用するケースなどさまざまです。

最近特に女性からの注目が高まっています

社労士は、合格率が平均7%程度という大変難しい資格となっています。
最難関資格とされる司法試験や司法書士試験の3~4%に比べればまだやさしい方なのかもしれませんが、それでも生半可な勉強量ではとても合格に至ることはできません。
それにもかかわらず、社労士は毎年の試験には約5万人程度が出願をするという大変な人気資格となっています。
日本で最も人気のある国家資格である宅地建物取引主任者試験に次ぐ、第二位の人気とも言われているほどです。
特にここ最近では女性受験者数が大変増加する傾向にあり、今後は女性社会労務士さんが多く活躍をしていくことになるのではないかと予想されています。

社会保険労務士の資格のメリットとは

社会保険労務士が他の法律系資格に比べて有利なのは、独立開業ばかりでなくより幅広い分野で就職のチャンスができるという点です。
近年労働に関する相談事例は増え続けてきているため、今後は自治体などの地方組織や独立法人などで社労士資格を持った人材を多く求人することが予想されています。

税理士や司法書士といった職種の場合、どうしても最終的な到達点が独立開業というふうにイメージされてしまうので、就職をするにしても「弟子入り」というふうな扱いをされることが多くなります。
そのためせっかく苦労をして難関資格を取得したのに、初任給は普通のサラリーマンんとほどんど変わらないということもよくあるのです。
その点社労士は独立もできますが、多くは他の社労士事務所やコンサルティング会社での業務遂行の一部として使用されるため、実力次第でかなりの高収入を勤め人として期待することができます。

社会保険労務士の試験概要

社会保険労務士の資格試験は、毎年1回8月下旬ころに開催されるようになっています。
受験受付は3月より開始され5月末日で締め切られています。
受験をするためには一定の受験資格をクリアしている必要があり、大学・短大・専門学校卒業程度の学歴があることが条件となっています。