LPIC

Linux技術者を養成するための資格

ハードディスク「LPIC」は現在数多くのサーバーで使用されているOSである「Linux」の知識を習熟するための資格です。

主催をしているのは「オープンテクノロジー技術者認定機関エルピーアイジャパン(LPI-Japan)」です。
「LPI-Japan」では全部で5つの技術者認定制度に基づく資格を行なっており、そのいずれも日本におけるITプロフェッショナルの育成を目標としています。

5つの資格の中でも最もベーシックなのが「LPIC」で、世界共通のLinux技術を習得しシステム管理・サーバー構築ができる人材を目指します。

Linuxとは何かということから、具体的な操作方法や特徴、各分野での利用方法について学んでいくので、資格があることでIT系業種で幅広い職種を目指すことが可能です。

ちなみに他の4つの資格について簡単に触れておくと、データベースの設計や運用管理をする「OSS-DB」、新しいWebサイト構築の規格を学べる「HTML5プロフェッショナル認定試験」、クラウドOSであるApache CloudStackを扱うための「ACCEL」、同じくクラウドOSのOpenStackを扱う「OPCCEL」となっています。

LPICを取得することで技術者としてキャリアアップ

LPICはこれからIT技術者を目指している人だけでなく、既に何らかの形でIT系技術職に就業している人からも多く受験されています。

Linuxはオープンソースという、MicrosoftのWindowsやAppleのiOSのようにライセンス契約を用いて販売されているものではありません。

Linuxは誰でも無料でダウンロードすることができるOSであるため、WindowsやiOSのように専門の技術者や管理運営機関がありません。

しかしOSとしての性能は非常に高いことから、Linuxをベースにしたサーバー用OSは複数制作されており、サーバーを運営していくためにはLinuxの基礎知識は欠かせないものとなっています。

そのため現在Webサービスの主流となっているクラウド系のサービスを提供していくためには、高度なLinux技術者は不可欠となっており、業界内での需要もかなり高くなっています。

そこで一般的なIT技術者やSEとして勤務をしている人が、より条件のよい業種を目指すために新たにLinux技術を習得するという例が目立っているのです。

Linuxに関する技能資格の中でもこの「LPIC」は知名度や信頼性が高く、合格者ということでかなり就職活動が有利になります。

既に独学でLinuxについての技術を習得している人も、資格のあるなしでかなり現場の待遇が代わってくるのでぜひ積極的に取得をしてみてください。