仮想化基礎検定とは

「仮想化基礎検定」取得に必要なスキル

「仮想化基礎検定」は、特定非営利活動法人パソコン整備士協会によって主催されている、ベンダー試験受験前の基礎知識を備えるための資格として位置づけられています。

まず先に「ベンダー資格」とは何かということから話をすると、主にIT系企業が自社製品に関する知識や技能が一定水準以上にあるかどうかを検定するための資格のことです。
その対比となるのが「国家資格」で、情報処理技術者試験として体系的に実施されています。

国家資格の場合、取得をすることで全国どの企業でも共通する汎用性のある知識を一定レベル以上で取得している、ということを示せます。
しかし反対に言えば汎用性のある知識であるということは、特定の職場ではそれほど求められていない部分の知識も勉強しなくてはいけません。
幅広い就職先を探すということで言えば国家資格を取得するのが望ましいですが、特定の企業内でキャリアを伸ばしていきたいという時にはベンダー試験を取得する方が断然有利なのです。

そこで「仮想化基礎検定」に話を戻しますが、かなり専門的な知識を求められるベンダー試験は、いきなり初学者が受験するにはハードルの高い内容となっています。
具体的には「マイクロソフト社認定資格」や「シスコシステムズ社認定資格」といったもので、それらは受験者が当然に基本的な技能を備えているということで難易度の高い出題なのです。

複数の企業のベンダー試験を受験したいと考えている人にとっては、いきなりそれぞれの認定試験の勉強をしようとしても、どこから勉強してよいか分からないでしょう。
そこで「仮想化基礎検定」では、ほとんどのベンダー試験で当然所持しているものとして扱われる基礎知識を学習するための資格となっています。
ベンダー試験の中でも人気の高い仮想化のアーキテクチャについてまとめているものなので、仮想環境を扱う企業に就職したい人に向いています。

資格を取得することでできる仕事内容

仮想化基礎検定を受験することにより、その後ベンダー試験を受験するための準備ができます。
資格を受験する人のほとんどは情報処理系の大学や専門学校で学んでおり、ベンダー試験を受験して特定の企業に就職を目指している人が多い傾向です。

試験概要・難易度

試験の出題範囲は仮想化環境についてで、仮想化とは何かという部分から、ネットワークやストレージなどの構築についてまんべんなく問われます。
なお試験はCBT多岐選択式で行われるので、全国どこからでも受験可能です。

インターネット受付のみで申し込みができ、正答率70%以上で合格となります。
合否判定は即時判定となりますので、気軽に何度でも受験できるというのが便利です。