マナー・プロトコール検定とは

「マナー・プロトコール検定」取得に必要なスキル

「マナー・プロトコール検定」とは、NPO法人日本マナー・プロトコール協会が実施している資格です。
日本国内のビジネスシーンに必要となるマナーだけでなく、海外でも求められるプロトコールについての知識を学べます。
プロトコール(Protocol)とは日本語では「国際儀礼」と訳されており、海外でビジネスをするときに必要になる常識のことを言います。

近年急速に進むグローバル化により、日本だけでなく海外の企業とも取引をする機会が増えてきました。
しかし日本国内でのビジネスシーンで必要となるマナーと海外とのものは大きく異なることが多く、マナーを知らないために円滑な取引ができないという危険があります。

そこで「マナー・プロトコール検定」では、そうした実際のビジネスのシーンで必要になるマナー全般を学ぶことにより、第一線で勤務する人材を育成するという趣旨のもと設置されているのです。
検定の内容は業種や業態を問わず多くのシーンで利用をすることができるとし、現在多くの企業で研修に使われます。

資格を取得することでできる仕事内容

「マナー・プロトコール検定」が最も勧められるのは、国際ビジネスに関する仕事です。
総合商社や海外からの輸出入を行う業種、または海外と共同開発を行うインフラ事業やIT系など多くの事業が該当します。
また近年では海外からの観光客が増えているということから、サービス業でも国際的なビジネスの場面が多く発生してきました。

通常のマナー検定試験と異なり幅広く範囲がカバーされているので、一般的な教養の幅を広げるという意味で取得が勧められる資格といえるでしょう。

試験概要・難易度

「マナー・プロトコール検定」は1級、準1級、2級、3級という4段階で受験をすることができるようになっています、
このうち3級・2級は誰でも申込みをすることで受験が可能ですが、準1級以上はその前の級に合格をしていないと受験をすることができません。

3級は基本的なマナーについて、2級はビジネスシーンで多く使われるマナーについて学びます。
準1級以上になると教養というよりサービス系のプロとしても通用するような高度なマナーに関する問題です。

1級まですべての級で合格をすると、エアラインでの客室乗務員やホテルのフロント、ブライダル企業など接客のプロとしての技能が求められるシーンで活躍をしていくことができます。

ちなみに2~3級の試験は在宅で受けることもできますので、遠方から試験に出かけなくとも気軽に学習をしていけるでしょう。
逆に1級の試験は知識と技能を見るということで、個人面接試験によって行われます。
試験は年に2回、春季と秋季で行われることとなっており、日程は公式サイトで連絡をされます。