社会常識能力検定とは

「社会常識能力検定」取得に必要なスキル

「社会人常識マナー検定(旧:社会常識能力検定)」は、公益社団法人全国経理教育協会によって主催されている、社会人として求められる能力全般を学習するための資格です。

もともとこの資格は昭和59年9月8日より「秘書能力検定試験」として実施されたものを、平成19年より内容を一新し、秘書という業務に限定しない社会人全般を対象とした試験として改定されたものです。
さらに平成27年からは「社会人常識マナー検定」と名称を変更して、現代のニーズにあったマナーや教養について出題されています。

特徴的なのが、マナーや教養といったことに加えてコミュニケーションスキルも問われるようになっているということです。
近年のビジネスではコミュニケーション能力が重要視される傾向にあることから、業務を遂行していくときにどういった立ち居振る舞いが求められるかということを学習していくことになります。
個人で受験することもできますが、学校や会社の研修用に利用されることもある資格試験です。

資格を取得することでできる仕事内容

「社会常識能力検定」で学習する範囲は、特定の能力を備えるためのものではなく、あくまでも一般的な常識ということになっています。
逆に言うとこの資格を取得したからといって特段就職に有利になるというわけではありません。
ですが、一般常識やマナーについてあらかじめしっかりと体系だって学習をしておくことは無意味ではなく、むしろその後の社会人生活をやりやすいものにしてくれるでしょう。

転職活動をする時や、ブランク明けであらたに仕事を探す時などに取得をしておくことで、社会人としての基本的な行動は修めていることを人事にアピールできます。
全国経理教育協会は他にも有名な資格を主催している団体であることから、複数あるマナー系の資格の中でも知名度や信頼性が高いというのもメリットです。

試験概要・難易度

「社会人常識マナー検定」で出題される範囲は大きく三分野で、「社会常識」「コミュニケーション」「ビジネスマナー」です。
また試験区分は1級~3級の三段階が設置されており、段階的に難易度の高い内容を受験していきます。

最初の3級では社会や組織のしくみやそれに伴う常識についてを学びます。
2級からはより大きな単位として企業や社会のしくみについて学習し、仕事を処理していくときに必要になる技能が細かく出題されていく形です。

1級では社会人として勤務をするということから一段階上がった、リーダーとしての資質を問う内容となっており、グループでまとまって業務をしていくときの行動や、後輩指導の方法などが問題となります。
難易度は年度によって異なりますが3級は60~80%、2級は45~75%、1級は25~40%程度です。