ユニバーサルマナー検定について

「ユニバーサルマナー検定」取得に必要なスキル

「ユニバーサルマナー検定」とは、一般社団法人ユニバーサルマナー協会が主催している資格です。
よく建築や住宅設備で「ユニバーサルデザイン」という言葉が使われているのを見かけますが、この「ユニバーサルマナー検定」はそのマナー部分に焦点を向けたものです。

まず先にユニバーサルマナーとは何なのかということから説明をしていくと、高齢者や障害者、ベビーカーを利用している人、日本語が通じにくい外国人など、国内にある施設やサービスを思うように利用することができない人のためのマナーをまとめたものです。
健常者として生活をしている人にとっては、例えば家の中にあるちょっとした段差の不便さがわからないように、心遣いの面でマイノリティとなっている人の気持ちを理解できないことがよくあります。

決して悪気があるわけではないのに、どのようにそうした人と接してよいのかがわからないために、お互いにコミュニケーションをとれなくなってしまうこともあるでしょう。
公共の場で必要となるマナーについてまとめたものが「ユニバーサルマナー」なのです。

この「ユニバーサルマナー検定」では、実際に生活をしていて不都合を感じるような場面を協会がまとめることで、実態に即したマナーを学べるようになっています。

カリキュラムを作成しているのは実際に障害のある講師であることからも、かなり信用度の高い学習内容であると言えます。
仕事としてそうした人たちと多く係ることがある方はもちろんのこと、公共の場での自身の振る舞いをより適切なものにしたいという人にとって、ユニバーサルマナー検定は非常に有意義な働きをしてくれるでしょう。

資格を取得することでできる仕事内容

ユニバーサルマナー検定はどの職種や業種でも必ず役に立つ技能となります。
中でも、サービス業など人と接する機会が多い職種におすすめです。

試験概要・難易度

ユニバーサルマナー検定は、3級・2級という二段階が設定されており、必要となるスキルにより受講する内容を使い分けが可能です。

3級では高齢者や障害者などを目の前にしたときに、どのように声掛けをしたりどんなところで手助けが必要になるかといった基本的な事項を学習できます。
2級はより高度に車椅子の操作方法や、業務で必要になる配慮といったものなどを学習します。

試験は毎年1回11月に開催されることになっており、札幌・東京・横浜・大阪・広島・福岡・長崎の全国7ヶ所でそれぞれ異なる日程です。
検定では、実際に障害者や高齢者となったときに起こる行動の制限を疑似体験したり、一緒に歩くときのコツなどを練習したりといった実技中心で行います。