税理士

税理士の主な仕事内容

税理士とは、企業や個人など顧客から依頼を受けて税務処理を行っていく仕事です。腕組みをする男性
事業経営における税務処理は非常に複雑で、さらに毎年のように改正されています。

ですので現在多くの企業は税務に関する業務は税理士のいる会計事務所に外注しており、社会的なニーズは高まってきています。

税理士は国家資格であり、資格取得者でなければ行ってはいけないとされる業務が多数あります。
それだけに一旦資格を取得することで排他的に仕事を引き受けることができるようになります。

ほとんどの税理士資格者は将来的に独立した事務所を持つことを目指していますが、会計事務所または税理士事務所など専門に行う企業に就職することもできます。

また税理士も会計士も資格取得のために実務経験が求められます。そのため会計事務所または税理士事務所は、資格未所持者や、一部学科合格者も社員として採用を行っています。
資格勉強のサポートを行っていたり、資格手当が出る事務所も多いため、働きながら資格勉強を行いやすい環境になっています。

税理を専門に行う会社以外にも、金融系の業務や企業内の会計課などに就職するときにも有利になるので非常に資格としての汎用性は高いと言えます。
主な勤務先としては一般企業の経理部門や税理士法人、税理士事務所といったところが挙げられます。

税理士になるには

法律系の資格は就職に強いこともあり全体的に人気がありますが、とりわけ税理士は将来性が高いことからここ数年かなり多くの人が受験しています。

税理士として仕事をするためにはまずは国家試験に合格をしなくてはならないこととなっており、その難易度はかなり高くなっています。

受験をするには一定の受験資格条件を得ていなければならず、学歴もしくは他の資格が必要です。

具体的には大学・短大で法律学または経済学に関する科目を1科目以上履修し卒業をしているか、または法律学または経済学に関する科目を含めて62単位以上取得した大学3年次以上の学生といったようなものです。

他にも司法試験の合格者や日商簿記検定1級(または同等の簿記資格)を持っている場合でもOKです。

いくつか条件がありますので学歴で条件に合っていない人はまずはいくつかの方法から受験資格が得られるように調べてみてください。

試験は毎年1回、8月の上旬に開催されることとなっており会計学および税法から出題されます。

少し変わっているのが税法は全てで9分野あるうちから受験をする科目を自分で選ぶことができるようになっているということです。

完全に自由というわけではなく組み合わせの方法により合格の要件が変わってくるのですが自分でどの税法を学習するか選ぶことができます。

なお同じ年に受検する科目で全て合格をする必要はなく、何年かに分けて受検をして必要な科目を満たしていくという方法がとれます。

税理士に向いている人

税理士は企業の会計業務というかなり重要な仕事を担うことになるので、まずは責任感があり細かい数字をきちんと綿密にチェックする能力が求められます。

また企業会計という企業秘密を守る立場にもなるので、取り扱うデータを外部に漏らさないようにするという慎重さも必要です。

税理士資格は独立開業だけでなく企業経営やコンサルタント業務にも生かせる資格であるので、ただ取得をして終わりにするのではなくそこからどのようにキャリアを伸ばしていくかということを考えることができる人が望ましいと言えます。

しかし税理士試験は非常に難しい試験であり、かなり厳しい受検要件があるにもかかわらず合格率はわずか13.8%と低いものとなっています。

税理士試験を乗り切るには受験科目の構成を含めてどのようなスケジュールで広い試験範囲をカバーしていくかという計画性がなくてはいけません。

まずそうした試験のための戦略を自分で立てられるかどうかということが税理士としての資質そのものにつながっていきます。