司法書士

日本有数の超難関資格

司法書士は、現行の日本国内で行われている国家資格の中でもトップクラスの難易度となっているSランクの超難関資格です。印鑑
毎年2万人~3万人程度の出願者数があるものの、合格にいたる人数はわずかに800人に満たない程度となっており、合格率に換算すると2~3%程度ということになります。
すでに4年制大学の法学部を卒業している人や、行政書士や社労士のような別の法律系資格に合格している人であっても1~2年の勉強期間がなければ一発合格は難しいとまで言われているほどです。

司法書士としての仕事

それだけの超難関資格である司法書士は、法律に関する幅広い排他的業務を行うことができるようになっています。
よくあまり法律系の資格に詳しくない人が、行政書士や司法試験と混同してしまっていることがありますが、司法書士の業務の主な内容は不動産登記や商業登記のような登記に関する業務および、民事で行われるもっぱら金銭に関する訴訟の業務です。

登記業務は本人が行う分には資格は必要ではありませんが、他人が代行して行うときには必ず司法書士の資格が必要になります。
登記業務および訴訟に関する業務は大変煩雑な書類作成が必要となるとともに、多額の金銭がからむことになってきます。
そのため、そうした一般市民にわかりにくい法律業務を代行して行うのが司法書士としての社会的な役割となります。

司法書士の平均年収

司法書士は取得をするのに長い年月と努力が必要な資格ですが、法律系の仕事の中でも高収入が期待できるかというとかならずしもそうではないようです。
ただし同じ司法書士であっても、法律事務所などに就職する勤務司法書士と、独立開業をする事務所司法書士とではかなり業務内容や年収に違いが出てきます。
平均的な給与としては、東京都内で就職する場合ではだいたい初任給の月収25万円~30万円程度とされています。
ボーナスを含めた年収計算でもだいたい300万円~400万円くらいと言われているので、通常のサラリーマンとそれほど差がないことになってしまいます。

一方で、大きな法律事務所の管理職や経営者に上り詰めたり、自分で独立開業してよい仕事をどんどん引き込んでいくことで年収1000万円超えとなっている司法書士も多く見られています。
はっきり言えることは、たんに資格を取得すればその先の未来はバラ色をいうわけではなく、そこから自分がどのような方面で収入を得ていくかという道筋をしっかりとつけることができるかが問題であるということです。

具体的な試験方式

司法書士の資格試験には特に受験要件はありません。
なので極端な場合、小学生であっても試験を受けること自体制限されないというふうになっているのです。
ちなみにこれまでの最年少記録は司法書士では21歳の大学在学中の学生であったと言われています。
反対に60歳でも80歳でも、本人が希望すれば何歳でも取得が可能ということにもなります。
試験は筆記試験と口述試験の二部構成となっており、筆記試験の合格者のみ口述試験を受験することができます。
試験は年に1回開催されることとなっており、筆記試験を午前・午後の二回に分けて行うようになっています。