歯科衛生士

歯科衛生士になるには

歯科衛生士の仕事は3つの業務に別けられます。歯科予防処置や歯科心象補助、歯科保健指導です。これらは歯科衛生士の3大業務といわれています。

歯の悩みを抱えクリニックに訪れた方に、歯科医師の指導をもと、患者さんの口の中を掃除したり医薬品を使用したりして、虫歯や歯周病予防対策をします。それ以外にも、歯科医師の治療をサポート。より効果的な治療体制を保ちます。歯科予防処置などで、患者の口の中をケアした後、虫歯や歯周病にならないよう衛生指導をします。例えば、歯磨きのやり方です。歯と歯の間の汚れを落とすブラッシングの仕方や口内を清潔に保つための食生活の改善指導をします。

歯科衛生士になるには、まず、文部科学大臣が指定する養育機関短期大学・専門学校)で必要条件を満たすカリキュラムの教育を受けた後、国家試験に合格し資格を取得する必要があります。歯科衛生士の資格は、2001年(平成13年)から国家資格になり、専門性の高い職業です。

歯科衛生士に必要な資格・試験の内容や難易度

歯科衛生士では、国家試験で「歯科衛生士」の資格取得は必須です。試験では、筆記タイプで公衆衛生学や微生物学、保健指導など、それぞれの分野ごとの問題を解いていくことが求められます。試験会場は北海道から沖縄まで、11箇所の地域で行われています。

試験の合格率は9割を超えており、日本歯専門学校では試験に受けた128人すべてが合格しているほど(2019年3月時点)。勉強すれば歯科衛生士になれるチャンスは十分あるといえます。

歯科衛生士の資格が取得できる大学

都内で歯科衛生士の資格が取得できる大学に、日本歯科大学があります。東京都にある私立大学です。「学・技両全にして人格高尚なる歯科医師の養成」を目的に「歯」の専門知識を習得できるよう人材の育成を目指しています。また、東京と新潟にキャンパスを合わせもち、約1000人を超える専任教職委員が所属している比較的規模の大きい歯科大学です。

歯科衛生士の資格取得が目指せる地方の大学には、新潟大学歯学部があります。1965年(昭和40年)に国立大学として設置され、50年以上続く伝統ある大学といえます。新潟大学歯学部では、日本にとどまらず海外で活躍できる人材育成に力を入れています。そのため、短期での海外留学を推奨・支援したり、逆に海外からの留学生の受け入れを行なっています。留学生の受け入れを積極的に行っているため、新潟大学には学寮が備わっているほか、大学周辺の学生マンションも数多く存在するのです。

これらの大学で取得できる歯科衛生士の資格ですが、需要の高さから、持っていれば就職先に困ることもまずありません。また、復帰や再就職がしやすいことから、生活スタイルの変わりやすい女性に向いている職業の1つといえるでしょう。