公認会計士

超難関資格ながら人気が高い資格です

公認会計士は、財務・会計に関する資格の最上位資格と言ってもいいほど難易度が高く、合格が難しい資格となっています。サムアップ
その難易度は日本最難関資格と言われている司法試験や司法書士試験などと並ぶほどとも言われており、一流大学のトップクラスでも簡単に合格をすることはできないとされています。

公認会計士の資格が他の資格と異なる点は、試験日程が一日のうちに複数実施されるようになっており、すべての科目で合格点以上を取得していないといけないというハードさにあります。
そのため合格をするためには、正しい知識をしっかり身につけるとともに一日という長い時間集中力を維持していくことができるスキルが必要になってきます。

実際は厳しい公認会計士の就職

しかしそこまでの難易度の資格でありながら、現在はそれに見合うほどの安定的な高収入な就職先が確保されるとは限らないというのが実情です。
数十年前までは、日本国内の大企業は株式を発行してはいるものの一般株主がほとんどいない「持ち合い」の状態となっており、会計内容や経営方針について外部から細かいツッコミを受けることはほとんどありませんでした。

そのため、監査を担当する公認会計士の扱いも非常にぬるく、ひどい場合には財務会計を大目に見てもらうために接待攻勢をかけるというようなこともあったようです。
ですが時代は変わり、一般投資家や海外からの株主から日々厳しいチェックを受けるようになったことにより、公認会計士の仕事も激変しました。
かなり詳細までチェックする多忙な業務が発生するとともに、資格取得者が大幅に増えたことにより、少ないパイをとりあうという非常に厳しい競争状況におかれているのです。

公認会計士人気も一段落

なぜ公認会計士の資格者が急増したかというと、「会計士5万人構想」という政府主導の資格試験難易度を下げる動きが2007年ころに活発に行われたためです。
これは海外からの投資家を呼びこむために、監査を行う会計士人材を増やそうという目論見によるものでしたが、その結果資格には合格したけれども実務経験を積むことができる就職先がなくなり、低収入や就職浪人となる会計士も増やすことになってしまいました。
現在では「会計士5万人構想」は頓挫したものとして、受験者数も落ち着きを見せており、今後も爆発的に増加することはないだろうと言われています。

公認会計士の就職先

当初政府金融庁が想定していた、JーSOX(内部統制監査制度)による大企業への公認会計士就職はほとんど行われないことになりましたが、それでも公認会計士という仕事そのものが完全になくなるということはありません。
これからは「会計事務所」として税務や労務と一緒に会計事務のアウトソーシングを請け負うタイプの業務が増えていくのではないかと予想されています。