玉掛作業者

建設業界でとてもニーズの高い資格

玉掛作業者の資格は、クレーンを用いる建設現場にはなくてはならないものですので、建設業界においてとてもニーズが高い資格と言えます。メジャー
クレーンを用いて荷物を揚げる際に、ロープなどで荷物を固定してから揚げるわけですが、その固定の仕方や解き方をしっかりしていないと、荷物の落下などで大きな事故に発展する危険性があります。
そうした事故を防ぐために、きちんとした技術を持つ人がこの作業をするよう義務付けられていて、これが玉掛作業者という資格となっています。

ある程度大きな現場や、重量物を移動することが必要な現場ではクレーンが使われますので、玉掛作業者の需要はかなり大きなものがあります。
都市部の大規模建造物の現場だけでなく、地方部でも必要なシーンが多いので、全国的に求められているという特徴もあります。

講習によって取得できる玉掛作業者

玉掛作業者の資格は技能講習を受けることで取得できます。
その内容は、学科と実技講習に分かれていて、だいたい19時間の講習となります。

学科ではクレーンの構造や安全についての知識、玉掛けをするための基礎知識などを学びます。
そして、実技講習において実際にどのように玉掛けを行うか、安全面でチェックすべきポイントなどを確認します。
そして、クレーンと協働して働く上で重要な合図の仕方なども実技として学ぶことになります。

どちらの講習においても、講義の後に修了試験が実施され、そのテストに合格すると資格が与えられることになります。
試験と言っても実際には、講習を真面目に受けていれば受かるレベルのものですので、安心して資格取得にチャレンジできます。

基本的に受験資格というものはありませんが、実際の玉かけ業務は18歳未満だとできないので、講習に年齢制限を設けている自治体もあります。
自分が住んでいる地域はどうか、事前に確認してみると良いでしょう。

たくさんの資格を活かせる働き口がある

玉掛作業者の資格は、全国どこでも活用できる場所がありますので、持っておくと大変便利です。
クレーンを用いる作業現場では必ず必要となる資格ですので、建設業界で働きたいと考えているのであれば、ぜひとも資格取得にチャレンジしてみましょう。

また、製造業などでもクレーン使用がありますので、玉掛作業者の資格があると、転職や就職に便利になることもあります。
資格保有者がいないクレーン使用現場というのはあり得ませんので、資格保有者の確保はどの会社にとっても考えるべき重要な要素です。
資格を持っていると、それだけで他の人に差を付けることができますし、資格取得はさほど難しくありませんので、チャレンジする価値はあります。