消防設備士

消防設備士の主な仕事内容

消防設備士は災害時に備えて建物に設置されている警報機や安全装置が正しく作動するかどうかを調べ、必要に応じて修理や新設していくという仕事です。消化器

人が多く集まる場所であるデパートやホテル、劇場といった施設には必ず所定の防災機器を設置しなくてはならないと法律によって定めれられています。

設置が義務となっている機器としては屋内消火栓やスプリンクラー、自動火災報知設備などがありこれらはその建物の規模や構造によりどこにいくつ付けなくてはならないかということが細かく決められています。

消防設備士はそうした法的義務のある設備について熟知し、正常に作動するかどうかということを定期的に検査をしていくことを仕事とします。

消防設備士になるには

消防設備士の資格は「乙種」と「甲種」さらに「甲種特類」という三種類があります。
「乙種」は誰でも受験可能ですが、「甲種」や「甲種特類」は特定の専門課程のある学校を卒業していなければならないなどの条件があります。

主催しているのは一般財団法人消防試験研究センターで、全国各地の消防署を管轄するところに支部があります。

ですので資格試験についての概要を知るには住所のある都道府県の消防署もしくは試験センターの支部に問い合わせをしていくことになります。

試験区分は国家試験となっていますが、試験の日程や内容は都道府県ごとによって異なっています。

当然難易度や合格率もそれぞれ異なるのでこれから取得を目指すならそのあたりもよく調べてみるとよいでしょう。

出題されるのは屋内設備についての全般的な知識についてで、他に消防関連の法令や機械・電気に関する基礎知識が問われます。

消防設備士に向いている人

消防設備士は業務独占ができる国家資格なので、この資格がなければ就業することができない業務があります。

主な就職先となるのは設備工事会社やビル管理会社などで、他にも点検整備を専門に行う警備会社から求人が出されることもよくあります。

現在消防設備士として勤務している人の多くが同時に管工事施工管理技士や電気工事施工管理技士といった資格も取得しており、複数の管理系資格を得ておくことで幅広い設備メンテナンスを担当することができます。