防火管理者

これからもニーズが増していく防火管理者資格取得者

防火管理者という資格は、不特定の人が出入りするある程度の規模以上の建物に配置することが法令によって義務付けられているものです。ビル群
ショッピングセンターや病院などがその代表例ですが、多くの人が出入りするところであれば、どこでもこの資格の保有者を配置する必要がありますので、かなりの需要があります。

そして、最近では介護施設における必要性が増しています。
10人以上の定員を抱える介護施設では、大きさに関わりなく資格保有者が必要と定められています。
高齢化に伴って、全国各地でどんどん介護施設が建設されていますので、この資格取得の動きも加速しています。
これからさらにニーズが増していくと考えられますので、要注目の資格と言えるでしょう。

自治体の援助によって資格取得が可能

防火管理者の資格は甲種と乙種に分かれています。
甲種資格を取ることが現実的には多い傾向がありますが、甲種だと2日間、乙種だと1日の講習を受けることになります。
最終段階でテストのようなものがありますが、実際にこのテストで落ちるということはありませんので、講習を受ければ資格が取得できると考えて良いでしょう。

この資格の必要性は非常に高いですし、防災につながることから、自治体の援助があることが多くなっています。
もちろん、各自治体によって差はありますが、講習費用の全額もしくは一部負担がなされることが多い状況です。
そのため、必要性に応じて気軽に資格が取れるのがメリットです。

一方で、実際に防火管理者として管理を行うことが前提となっていて、その条件に見合わない人には受験が勧められないということもありますので、現在の職場で必要性があるかどうかを確認してみると良いでしょう。

資格を持っていると転職の際に有利に働くこともある

防火管理者はそのニーズの高さから、気軽に取れることが特徴となっています。
一方で、事業者側はこの資格取得のために講習に行かせる手間を省くために、資格取得者がいるのであれば、転職の際には優先的に採用することもあります。

この資格を持ってさえいれば、仕事を見つけやすいということは実際にはあまりないかもしれませんが、1つの判断材料とはなります。
特に介護施設などでは、欠かせない資格ですので、持っていると助かるという場面が出てくるでしょう。

自分が現在働いているところが、この防火管理者の対象になっているのであれば、資格取得ができないかどうか確認してみるのが良いでしょう。
講習によって気軽に取れる資格ですので、取れる内に取っておくと後々役に立つ機会が出てくるかもしれません。
防災に関する知識を学ぶ機会ともなりますので、一考の価値があります。