浄化槽管理士

浄化槽を取り扱う際に求められる国家資格

都市部を中心に、下水道がきちんと整備されているところが多くなっていますが、浄化槽を使用しているエリアも日本全国にはたくさんあります。工具類
その浄化槽を取り扱うにあたっては、しっかりと管理ができる技術者が求められていて、そのための資格があります。
それが、浄化槽管理士というもので国家試験をパスすることによって取得できる国家資格です。

浄化槽は下水を処理し、人々の生活を支えている重要な設備ですので、そのメンテナンスや管理を上手にすることは重要です。
浄化槽の管理を怠ると土壌汚染や人々の健康や財産を損なうことにもなりかねないので、きちんとした知識や判断力を持つ人が管理をする必要があります。
そのため、この浄化槽管理士という資格を設けて、的確な対応ができる人材を育成しているのです。

試験か講座受講によって取得できる資格

浄化槽管理士の資格を取るには、二通りの方法があります。
一つ目の方法は、試験を受け合格することによって取るというものです。
浄化槽の構造や管理の仕方、また衛生や安全に関する知識を問う問題が出題されます。

もう1つは、13日間の認定講習に参加することによって取得できるというものです。
費用や時間はかかりますが、試験の難易度を考えると、講習参加によって資格取得できる方がメリットが大きいと考えて、講習に参加する人が多くなっているという傾向が見られます。

講習では、浄化槽やそれに関する法令、衛生基準などについての講義が行われます。
13日間の講習では、欠席や遅刻、早退は認められていませんので、しっかりと時間を取ってすべての日程を消化することが欠かせません。
講習終了時に資格が与えられますので、比較的気軽に取れる資格と言えるでしょう。

安定して仕事があるのが魅力

浄化槽を設置している家庭を巡回して、定期的なチェックやメンテナンスを行うのが、この浄化槽管理士資格保有者の主な仕事となります。
もちろん、浄化槽が必要とされるエリアに限定されますが、浄化槽を持っている家庭からは定期的にメンテナンスの依頼がきますので、安定して仕事があるというメリットを持っています。

新築の家との新規契約も取れますので、常に一定の業務が存在し心配なく仕事を続けられますので、魅力ある仕事と言えるでしょう。
メンテナンス業務はさほど難しくないものがほとんどですので、長く仕事を続けられるという面もあります。

上下水道業者さんなどとの提携によって仕事を回してもらうことが多いですし、一度契約が取れればその後も定期的な管理を行うことになりますので、コンスタントに業務を続けられるのがうれしいところです。
いろいろメリットがある資格、仕事ですのでチャレンジしてみると良いでしょう。