建築設備士

建築設備士の主な仕事内容

建築設備士は高層ビルなどの大規模な建築物内部に設置することになる各種設備についての提案や助言をしていくための仕事です。ビル群

国家試験として取り扱われており、資格を得るためには建築だけでなく電気や機械など幅広い知識が必要になります。

超高層ビルや特殊な建築物の場合、従来までの建築関連の法律や設計方法ではどこにどういった設備をつけなければいけないかということがわかりづらいことがよくあります。

そこで建物全体の安全性を保ち快適な空間を作るための設備設計をしていくための人材が必要となります。

建築設備士はそうした設備の専門家を求めるニーズの中で誕生したものであり、設計を行う建築事務所や大手デベロッパーに勤務または提携しながら建築・メンテナンスをしていきます。

建築設備士になるには

建築設備士になるためには必ず資格試験に合格をしなければいけません。
資格を受検するためにはあらかじめ専門課程のある学校を修了しなければならないこととなっており、学歴によってさらに実務経験も必要とされます。

ルートの一例では高校卒業後に建築・機械・電気などの課程がある大学や専門学校に進学し、卒業後に2年以上の実務経験を積みます。

また先に一級建築士や一級電気工事施工管理技士など所定の資格がある人は進学をしていなくても実務経験2年で受験資格を得られます。

試験の合格率は17.3%(2015年度)となっており、かなり難易度が高い問題が筆記と実技で出されます。
実技試験では設計製図を実際に見ながら配管設備を設計していくことになります。

資格を取得することにより建築設備士の登録証を発行してもらえるので、そちらを持っておくことで建築物を設計・工事する場合に建築主が交付する書面に責任者として名前を記載することができるようになります。

どのような建築物でも必ず「業務に従事する建築士および建築設備士」の名称を書類に明記しなければならないこととなっているので、その責任者となれることで仕事の幅が大きく広がります。